Xperia Z SO-02E を Android 5.1.1 (Lollipop) にアップグレードして
イギリスの SIM を使う

Xperia Z SO-02E を海外で使う場合、ワンセグやおサイフ携帯などは必要ないので docomo 公式の Android 4.4.2 (KitKat) に縛られる必要はありません。 それよりも、グローバルモデルのように Android 5.1.1 (Lollipop) で使うほうがいろいろメリットがあります。
特に、動作は目に見えて軽くなり、WebViewの継続的なアップデートなど、 セキュリティ面でもメリットが多いです。
今回、Android 5.1.1 (Lollipop) にアップグレードしてイギリスで現地 SIM を使ってみます。
ただし、イギリスの各モバイルオペレータの LTE バンドと SO-02E の サポート LTE バンドはほぼ異なっており、 現在のところ LTE で接続することはほとんどできず 3G でのみの接続になる可能性が高いことに注意します。

前提条件


事前準備

必要な FTF を入手する

Flashtool の XperiFirm 機能で Xperia Z C6603 用の Customized_UK(C6603_10.7.A.0.228_1270-7689_R6E.ftf) を入手します。

Flashtool で最小限のカスタム FTF をつくる

XperiFirm でダウンロードした C6603 の各種ファイル から Flashtool の Bundles/Create でkernel, system, rpm, elabel のみを含む カスタム FTF を作成します。

Flashtool Bundle Create C6603 Flashtool
    Bundle Create

PRFCreator で Lollipop prerooted イメージを作成する

PRFCreator v1.3 を使用して 先につくったカスタム FTF と SuperSUXZDualRecovery から prerooted イメージを作成します。

SO-02E PRFCreator

できあがったイメージを SO-02E の内蔵ストレージか micro SD カードに転送します。

USB デバッグ用デバイスドライバを PC に組み込む

SO-02E で USB デバッグを有効にして PC に接続します。 ソニーモバイルの開発者用サイト から Z 用デバイスドライバ をダウンロードし、インストールします。


SO-02E の OS イメージの入れ替え

ここから実際に SO-02E に変更を加えていきます。

root 権限を取得する

キューブ実験室の Xperia各機種ワンクリックroot取得(Z/Z1/Z2/Z3) の rootkitXperia_20150626.zip を展開し、 USB デバッグを有効にした SO-02E を PC につないで install.bat を実行します。

カスタムリカバリをインストールする

続いて XZDualRecovery の XZ-lockeddualrecovery2.8.26-RELEASE.combined.zipを展開し、 install.bat を実行します。

prerooted イメージをインストールして Lollipop にアップグレードする

再起動してソニーロゴ表示中に音量の下ボタンでリカバリーモードに入り、 Lollipop の prerooted イメージを選択してインストールします。
このとき、KitKat の 情報が残らないように必ず system と data を wipe します。

再起動します。


3G をつかむ

Customized_UK のイメージを使っているので、 SIM を入れると APN は自動的に設定されます。
Vodafone の SIM を入れると無事 3G でつながりました。

SO-02E Vodafone


参考


Xperia